スペイン医療業界の新興勢力、VITHAS SANIDADの素顔
ここ数年で、民間医療機関の資本に投資ファンドが流入し、その結果として、業界全体で少数企業への統合や株式の売買を通じてかなり多額な利益が動いているようです。正直、自分はこの流れについていけてるか怪しい気もしますが…。さて、VITHAS SANIDADという会社をご存知でしょうか。えーと、この企業はスペイン国内初の完全スペイン資本による民間医療グループらしいですね。会長職にはガリャルド家の方が就任しているって話です。それから、株主構成ですが……Goodgrower(これはつまりガリャルド家所有の投資ビークルです)が80%、そしてCriteria Caixaが20%なんですよね。ま、ともかく2018年の売上高は538百万ユーロとのこと。[2018年売上高538百万ユーロ]
設立自体は2012年だったんですよ。契約制度下にある12つの病院を抱えているそうで、その中にはNou d’Octubreって名前もちょっと耳に残ります。他にもあった気がするけど……うーん、どうでもいいか。さらに2017年にはバレンシア州Nisaグループから49%を取得したという経緯もありました。
しかもガリャルド兄弟って、知らないうちにすごくない?彼らは2018年までになんと430百万ユーロ超となる3つのSICAV――まあ要するに特殊な投資法人――を持っていたそうで…。現実味ないよなあ。
ついでながら、GRUPO QUIRÓNについても触れておきます。こちらではVictor Maderaさんが会長役だとか。そして株主構成はFresenius-Helios(持分100%!)となっていますし、それだけじゃなくて2019年には3億ユーロもの売上高を計上しています。本当に桁違いなんですよね、この分野って。ま、それだけさ。
設立自体は2012年だったんですよ。契約制度下にある12つの病院を抱えているそうで、その中にはNou d’Octubreって名前もちょっと耳に残ります。他にもあった気がするけど……うーん、どうでもいいか。さらに2017年にはバレンシア州Nisaグループから49%を取得したという経緯もありました。
しかもガリャルド兄弟って、知らないうちにすごくない?彼らは2018年までになんと430百万ユーロ超となる3つのSICAV――まあ要するに特殊な投資法人――を持っていたそうで…。現実味ないよなあ。
ついでながら、GRUPO QUIRÓNについても触れておきます。こちらではVictor Maderaさんが会長役だとか。そして株主構成はFresenius-Helios(持分100%!)となっていますし、それだけじゃなくて2019年には3億ユーロもの売上高を計上しています。本当に桁違いなんですよね、この分野って。ま、それだけさ。
本段の参照元: https://www.sasmadrid.org/index_php/noticias/sanidad/2504-las-ocho-empresas-que-se-reparten-el-negocio-de-la-sanidad-19-07-2020
オーナーシップの特異性が映し出す民間医療グループの未来像
VITHAS SANIDADが正式に設立されたのは2012年なんだけど、まあ初期からスペイン国内資本だけで形づくられてきた私的な医療グループだということは、何気なく見過ごせない事実かもしれない。いや、本当にこの点、ちょっと考えさせられる。会長を務めるのはガリャルド家出身の人物で、株式構成も少し偏っている感じがする──Goodgrower(要するにガリャルド家が手掛ける投資ビークル)が全体の80%を握っていて、Criteria Caixaは20%を保有している(これは2018年当時)。こういったオーナーシップのあり方は他所の外部ファンド主体型と比べれば違いが明確で、その影響で経営判断や合議制にも微妙な重みが乗っかってくるんじゃないかと思う時もあるよ。何と言うか、とりわけ民間病院界隈によくある統合だとか資本整理みたいな動きを思い返した場合、このやや特異な持分配分そのものが後々の舵取りや成長路線へ色濃く反映されてしまう一要因になり得るようにも映る。ま、いいか。
