最近よく考えるんだけど、なんで世の中には自己啓発本とか、生き方の指南書みたいなものが溢れてるんだろうね。それだけ、みんな何かしら「満たされない」というか、自分の中に「欠けてる」部分があるって感じてるからなのかな。僕もまあ、その一人だけど。
何か悪いことが起きると、途端にその「欠けてる」感じが強くなって、必死に意味を探し始める。なんでこんな目に遭うんだ、って。でも、悪いことが起きる理由なんて、だいたい決まってる。他人のせいか、自然のせいか、あるいはその両方か。それだけ。
本来は、政府とか宗教がそういうのをなんとかしてくれるはずだったんだろうけど…まあ、どっちも「言うこと聞かないと罰を与えるぞ」っていう脅しがベースになってる時点で、根本的な解決にはなってない気がするんだよね。法律を破れば刑務所、神に背けば地獄行き。正直、それって人を本当に「良く」するのかな?
そもそも、なぜ人は「欠けて」しまうのか
思うに、人は歴史上ずっと、心の中に何か「欠けた」部分を抱えて生きてきたんじゃないかな。だからこそ神様が必要だったんだろうし、戦争とか、強欲とか、もっとひどいこともなくならなかった。その穴を埋めようとして、間違った方向に進んじゃう。
よく心理学とかで「子どもの頃の家庭環境が…」って言うじゃない?フロイトのせいかな、あれがやたら人気出ちゃって。でも正直、みんな何かしら機能不全な子ども時代を経験してると思うんだよね。でも、大半の人はそれを乗り越えて、ちゃんと生きてる。だから、過去のせいにするのはちょっと違う気がする。
むしろ、アドラーとか、ヴィクトール・フランクルみたいな人たちが言ってたことの方がしっくりくる。日本でも一時期すごい流行ったよね、アドラー心理学。要するに、過去がどうだったかじゃなくて、これからどこを目指すか、自分で意味を作っていくことで人は変われるし、癒されるんだ、と。…まあ、すごくざっくり言うと、だけど。
結局、何が起きたかじゃなくて、自分がどのルールに従って、どの道を選んで、何を目指して歩くかが結果を決める。うん、これはすごく大事なポイントだと思う。でも、問題はここから。じゃあ、その「道」が本当に幸せに繋がるのか、どうやったらわかるの?って話。
「社会的知恵」っていう新しい考え方
ここで僕が勝手に「社会的知恵」って呼んでる考え方が重要になってくる。これは、単なる道徳とか価値観じゃなくて、「ある行動を取ったら、どんな結果になりそうか」を予測する能力のこと。そして、その予測に基づいて、一番良い結果に繋がりそうな行動を選ぶ力。賢い人っていうのは、これができる人のことだよね。
子どもって、親よりも周りの友達とか環境に影響されるって言うじゃない?だから、今の学校教育とか社会の常識って、実はすごく偏った「正解」を押し付けてるだけなんじゃないかと思うんだ。日本では特に「空気を読め」とは教わるけど、その場の空気じゃなくて、もっと先の「未来を読む」方法は誰も教えてくれない。
もし、子どもの頃からこの「社会的知恵」を教わったらどうなるだろう?
例えば、先生がこんな風に話すんだ。「もし君がキャリアに人生を捧げることを選んだら、色々な可能性があるよ。他人を犠牲にして大きな成功を手に入れるかもしれない。自分を犠牲にしてみんなのために何かを成し遂げるかもしれない。一生働いても何も達成できないかもしれない。友情や人間関係がうまくいかなくなるかもしれないね。でも、素晴らしい達成感を得られる可能性もある」。
あるいは、「もし君が快楽主義、つまり楽しいことだけを追い求める人生を選んだら?若くして死ぬかもしれない。お金を全部失うかもしれない。でも、最高の時間を過ごせるし、最高のパートナーに出会えるかもしれない。やがて飽きて、別の道を選ぶかもしれない」。
つまり、「神を信じなさい」とか「良い大学に入りなさい」とか、そういう断定的な教えじゃなくて、選択肢と、それぞれの「起こりうる結果の確率」をセットで教える。そうすれば、もっと自分で考えて、納得のいく選択ができるようになるんじゃないかな。
どうやって「結果」を予測するの?
先說結論、正直、これはめちゃくちゃ難しい。未来なんて誰にもわからないし。でも、企業とかはやってるんだよね。「未来学(Futurology)」っていう分野があって、今のトレンドとか状況を分析して、数年後、数十年後に何が起こりそうかを予測してる。ビジネスの世界では、この予測が死活問題になる。だったら、僕たちの人生にだって、同じくらい重要じゃない?
例えばだけど、プーチン大統領が核ボタンを押す確率ってどれくらいだと思う?
- 他国に侵攻する必要があるって感じる時点で、まあ普通じゃないよね。しかも数日で終わると思ってたのが、何年も続いてる。一体何を達成したいのか、自国の兵士の命がどうでもいいのか、謎だらけ。
- その執着心が、どこかでプツンと切れて、復讐のために核を…って可能性もゼロじゃない。彼が核に言及し続けるのは、ただの脅しじゃないかもしれないし。
- でも一方で、彼が精神的に病んでるのか、体調が悪いのか、そういう情報はトップシークレットで誰も本当のことは知らない。
個人的には、五分五分くらいかなって思っちゃう。もちろん、もっと確率論に詳しい人が計算すれば、もっと真実に近い数字が出るんだろうけど。大事なのは、こういう風に「可能性を考える癖」をつけることだと思うんだ。
人生の二大選択肢を「社会的知恵」で考えてみた
じゃあ、もっと身近な例で。多くの人が悩む「仕事一筋の人生」と「プライベート(快楽)重視の人生」を、この「起こりうる結果」っていう視点で比較してみると、こんな感じになるかな。
| キャリア一筋の人生 | 快楽主義(プライベート重視)の人生 | |
|---|---|---|
| 最高の結果 (Best Case) | 業界のレジェンドになる。富と名声。でも、ふと我に返ると孤独を感じる…かも? | 毎日が最高に楽しい。世界中に友達がいて、忘れられない経験をたくさんする。で、ある日ふと「もういいかな」って落ち着く。 |
| 最悪の結果 (Worst Case) | 過労で倒れる。気づいたら家族も友人も離れてた。あげく、会社からはポイ捨て。マジで何のために…ってなる。 | 病気、借金、孤独。若い頃のツケが一気に回ってくる。助けてくれる人は誰もいない。「あの頃は良かった」が口癖になる。 |
| よくある結果 (Most Likely) | そこそこの地位と収入。でも、何かを諦めてきた感覚は常にある。「あの時、別の道を選んでたら…」って時々思う。 | 若い頃は楽しかったけど、だんだん退屈になる。安定したものが何もないことに不安を感じ始める。でもまあ、後悔はしてないかな、みたいな。 |
| 得られるもの | 達成感、社会的地位、経済的な安定(たぶん)。専門知識。 | 思い出、幅広い人脈、自由。あと、世の中のくだらないルールに縛られない強さ。 |
| 失うもの | 時間、健康、人間関係。あと、「もしも」の可能性。 | 安定、将来性、社会的な信用。…まあ、そういうのを気にしない人生だけど。 |
こうやって並べてみると、どっちが良いとか悪いとかじゃないのがよくわかる。大事なのは、自分がどの「起こりうる結果」を引き受けたいか、だよね。最悪のケースを想像して、それでもこっちがいい、って思えるかどうかが、結構大事な判断基準になる気がする。
じゃあ、僕たちはどうすればいいの?
トランプとか、イーロン・マスクとか、プーチンとか、影響力の強い人たちを見てるとよくわかる。彼らに力を与えてるのは、結局僕たちなんだよね。崇拝したり、逆に恐れたりすることで、力を与えてしまってる。
もし、子どもの頃から人を神格化しないように、リーダーシップの良し悪しを見抜く方法を、そして自分の力の使い方を教わっていたら?悪い選択の結果は「破壊」で、良い選択の結果は「構築」に繋がるってことを、肌感覚で理解できていたら?もっとマシなリーダーを選べるし、マーケティングやセールストークにも簡単に騙されなくなるはずだ。
もちろん、人間だから間違いは犯すよ。この「社会的知恵」を身につけたって、完璧にはなれない。でもね、少なくとも、今よりずっとマシな選択ができるようになると思うんだ。より良いパートナーを選び、より良い政治家に投票し、もっと混乱の少ない人生を送れるようになる。
僕の考えだけど、どんなにひどい人生の始まりだったとしても、前に進む道や出口が見えさえすれば、人はそっちへ向かう力を持ってる。悪い選択っていうのは、多くの場合、「それ以外の道が見えなかった」結果に過ぎないんだ。
この考え方、可能だと思う?
Benevolence、つまり「善意」みたいなものが宇宙の根本にあって、だからこそ知恵は機能するし、暗い時代でも光は差し込むんだと信じてる。…なんて言うとちょっとポエムっぽいけど、本気でそう思う。だから、その流れに乗っかるような教育システムや社会システムを作ることは、ただの理想論じゃなくて、僕たちが生き残るために不可欠なんじゃないかな。
あなたの考えを聞かせてください
もしタイムマシンがあったら、15歳の自分に「未来を予測するためのアドバイス」を一つだけできるとしたら、何を伝えますか?ぜひコメントで教えてください。
