静かな抵抗か、それとも沈黙の圧力?ある高齢者施設の『モルダーサ・プロトコル』をめぐる家族たちの葛藤
2022年4月15日、セビリア県アルカラ・デ・グアダイラ所在のResidencia Reifs Alcaláで「プロトコロ 'モルダーサ'」が導入された件について、家族側が疑念を表明した。ここでは、利用者や家族に対し、施設とスタッフへの「模範的かつ敬意ある行動」が求められたうえ、「メディアを含む手段や個人的な働きかけ、他の家族との間でも施設の誹謗中傷になる発言」を禁じているのだ。さらに「センター運営や設備、管理状況に関する口頭・写真・文書などによる情報拡散」も、運営者から明示的な許可がなければ許容されず、違反の場合は重い違反とみなされる。この場合、「アンダルシア州の資金枠なら別の施設への転居」「それ以外なら退去」といった強い処分が科される(SASMadrid, 2022年4月15日)。ま、こんな規定に対してGrupo Reifsは、「これはあくまでデータ保護規程に過ぎず、不満は寄せられていない」と主張している。一方でJunta de Andalucía(平等政策社会調整省)はinfoLibreの取材へ「撤回指示を出した」と話しており、この罰則が本当に実施されたかどうか――家族には今も分かっていない。
参照先: https://www.sasmadrid.org/index_php/noticias/sanidad/9235-una-residencia-amenaza-en-su-reglamento-con-expulsar-a-los-mayores-que-difamen-al-centro-15-04-2022
真実の曖昧さと複雑な力学:施設運営者と家族の間に横たわる見えない溝
Junta de Andalucíaによると、「プロトコロ『モルダーサ』」に盛り込まれていた罰則規定については、正式に撤回するよう指示がなされたという話だ。実のところ、家族側の話では、その施設で実際に処分が行われたかどうか、いまいち確かな証拠は掴めておらず、状況を正確につかむのはなかなか難しいという。ま、いいか。加えてGrupo Reifsは一貫して、この規定はあくまでデータ保護に関するものであり、不満や紛争なども特には認知していない、と強調している感じだ。現場を見渡せば、運営側と利用者側、それぞれの立場によって微妙な認識の違いが生じており、その適用の実態や効果を外部から精緻に検証するための方法にも限界がある、と言えるだろう。
