スペイン医療予算格差:マドリード州が最低、地域間で940ユーロの開き

スペイン医療予算の地域格差:マドリードとアストゥリアスの対照的な現実

2025年の予算資料によれば、Federación de Asociaciones para la Defensa de la Sanidad Pública(FADSP)は、マドリード州が6年連続で一人当たり医療予算が全国で最も低い水準となっているとしています(1,482.25ユーロ)。アストゥリアス州は逆に2,422.28ユーロと最高額を記録しました。ま、正直言って、前年から見るとマドリード州も32.16ユーロ増加したものの、その格差は相変わらず大きく、2地域間では940.02ユーロもの開きがあります。一目で分かる通り最大/最小比率は1.63に達し、この数年で最も高い水準となりました。また、一部自治体では予算繰り越しの影響により、新規事業着手が2025年第2四半期以降へずれ込み、必要な医療体制強化にもどうやら遅れが生じる見通しです。FADSPは、こうした不十分かつ不均衡な増額によってスペインの公的医療財政不足や地域格差が定着しつつある、と指摘しています(FADSP 2024-12-11資料より)[1]。

参照先: https://www.sasmadrid.org/index_php/noticias/sanidad/8023-madrid-a-la-cola-de-gasto-sanitario-por-habitante-en-espana-09-12-2021

医療財政の不均衡がもたらす構造的課題:自治体間の格差と制度的影響

FADSPは、「十分とは言いがたい上、偏りのある予算増がスペインの公的医療財政に不足や地域格差を定着させつつある」と述べている。どうしてこうした傾向になるのかというと、自治体ごとの財政運営や人口バランス、地場経済の力など様々な事情が入り組んでいるらしい。現場レベルでは予算繰り越しによる事業の遅れも実際起きており、一部地域では新しいプロジェクトへの着手時期が予定より後ろ倒しになってしまっていることも判明した。ま、いいか。さらに、エリアごとに医療サービス提供や設備投資への対応速度にも明確な差異が現れており、この結果として制度上の問題構造が複雑化してきている印象を受ける。

医療財政の不均衡がもたらす構造的課題:自治体間の格差と制度的影響

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