カナダ自動車市場における中国車関税撤廃の議論と2025年の業界影響

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最近、カナダのEV(電気自動車)と中国からの輸入関税について考えてる。なんか、この話、すごく変な感じがするんだよね…。

政府は環境問題に取り組むって言ってる。グリーンだ、排出量削減だって。でも、一方で、安くて性能もいい中国製のEVに100%もの関税をかけるって話が出てる。これじゃ、消費者は高い車を買い続けるしかない。矛盾してないか?

まず、この数字の矛盾について

ちょっと整理してみる。頭の中がごちゃごちゃだから。

カナダで売られてる車のうち、カナダ製って、全体のたった12%くらいらしい。思ったより少ない…。ほとんどは、アメリカかメキシコから来てるトラックとか、あとは品質で選ばれる日本車とか。わかる。

なのに、その国内の12%を守るために、中国からのEVを締め出す。そのEVは、航続距離も長くて、充電も速くて、技術も進んでて、何より…安いのに。

消費者は二重に損してる感じがする。安全で信頼できるEVを手頃な価格で手に入れるチャンスを失って、結果的に温室効果ガスの削減も遅れる。誰のためなんだろう、これ。

目標はグリーンな未来…のはずなのに
目標はグリーンな未来…のはずなのに

補助金の話も、正直ちょっとおかしい

もっとよくわからないのが、補助金。StellantisとかVolkswagenみたいな外国のメーカーに、何十億ドルもの補助金を出してる。カナダ国内の雇用を守るため、って言うけど。

ある記事(WSWSだったかな)の計算だと、これって労働者一人当たり600万ドルものコストになるらしい。…一人当たり600万ドル。もう意味がわからない金額だ。そのお金、もっと違う使い方、なかったのかな。

アメリカが関税をかけてくるって文句を言いながら、自分たちは中国車に巨大な関税をかける。これって、論理が通ってない。馬鹿げてる、としか。

結局、得してるのって誰なんだろう。少なくとも、普通のカナダ国民じゃないことだけは確かだ。

じゃあ、どうすればいいのか?

ここで面白い提案がある。Canadian Centre for Policy Alternatives (CCPA) っていうシンクタンクが言ってるんだけど。

外国メーカーに補助金をばらまいて、減り続ける雇用をなんとか維持しようとするんじゃなくて、そのお金で「カナダ国営の自動車会社」を作ったらどうかって話。

これ、すごくない?

メキシコには「Olinia」っていう計画がある。政府主導で、手頃な価格のEVを作るプロジェクト。価格は4400ドルから7400ドルくらいを目指してるらしい。めちゃくちゃ安い。トルコにも「TOGG」っていう似たようなのがある。国を挙げて自国のEVブランドを育ててる。

カナダにだって、それができるんじゃないか。技術者もいるし、資源もある。産業基盤だってある。足りないのは、多分…決断だけ。

カナダには、資源も技術もあるのに
カナダには、資源も技術もあるのに

他国の動きと比べてみると

頭の整理のために、ちょっと表にしてみようか。

国 / アプローチ 主な戦略 消費者への影響(推測) 個人的な感想
カナダ(現状) 外国メーカーに巨額の補助金。保護主義的な関税で国内(北米)産業を守ろうとしてる。 車の選択肢が少ない。価格が高いまま。EVへの移行が遅れるかも。 正直、一番中途半端な気がする…。誰を守りたいのかよくわからない。
メキシコ(Olinia計画) 政府主導で、超低価格の国産EVブランドを立ち上げる。 安価なEVが市場に出てくる。国民がEVを買いやすくなるはず。 すごい大胆。本当に実現したら、市場がひっくり返るかも。
トルコ(TOGG) 国内消費と輸出の両方を狙った、国家的なEVブランドを創設。 国産ブランドへの誇りと、競争力のある選択肢が生まれる。 これも賢いやり方。自国の技術で世界と戦うって姿勢がいい。
カナダ(CCPA提案) 補助金を国営企業に振り向けて、設計から製造、販売まで純国産の車を作る。 手頃で質の良い「カナダの車」が手に入るかも。雇用も本当に守れるかも。 これ、一番夢がある話じゃないか?「Project Arrow」みたいな民間主導の動きもあるし、可能性はゼロじゃないはず。

結局、何が言いたいかっていうと

要するに、今のやり方はもう限界なんじゃないか、ってこと。

保護主義で、高くて時代遅れになりつつある車を無理やり守ろうとしても、消費者はついてこない。だいたい、守ろうとしてる「国産車」だって、部品の多くは外国から来てるわけだし。

BYDとか、中国のEVメーカーの車をちゃんと見てみると、品質も性能も、昔のイメージとは全く違う。日本車が品質で世界をリードしたように、今、EVの世界では新しいプレイヤーがどんどん出てきてる。その現実を無視するのは、得策じゃない。

消費者が直面する、この価格差とデザイン
消費者が直面する、この価格差とデザイン

外国メーカーの顔色をうかがうために、何十億ドルも使うくらいなら…。

そのお金で、本当にカナダ人のための、カナダの技術で作った車を生み出す方に賭けてみる。そういう大胆な一歩が必要な時期なんだと思う。

これはロケット科学じゃない。自動車を作るって、そういう話だ。できるはずなんだ。

…もし、価格が半分で性能が良い中国製EVが普通に買えるようになったら、みんな買うんだろうか。それとも、やっぱり高くても北米製の車を選ぶのかな。あなたなら、どうしますか?

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