スペイン医療現場の悲鳴:8州で続く医師ストライキと慢性的な労働環境問題

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スペイン医療現場の悲鳴:医師たちの叫びと制度の限界

2023年、スペインの公立医療現場ではね、マドリード、カタルーニャ、バレンシア州、それからアラゴン、エストゥレマドゥーラ、ナバーラ、アンダルシアやガリシアといった計8つの自治州で、お医者さんたちによる「パロ(つまりストライキ)」が実施されたり予定されたりしてる感じだったんです。なんというか、その根っこには、人手不足とか職場環境の不備っていった昔からの大きな課題があって、それがずっと解決せずに残ってるんですよね—しかも2023年は選挙の年にもかかわらず、と言われてました。

個人的に一番目につくエピソードは、コミュニダ・デ・マドリード(首都マドリードを含む地域)かなぁ。ここでは2022-06以降でイサベル・ディアス・アイユソ大統領によって救急外来サービスが合計5回も再編され、その中で目に見える形でカットとか統廃合が行われた結果、とうとう今年1月には3日連続のストライキまで発生しています。結構深刻だったみたい。

そして国全体としてはConfederación Española de Sindicatos Médicos(CESM)、それとSindicato Médico Andaluz(SMA)が主な旗振り役を担っています。「休憩ほとんど取れない上に超長時間労働」「時間外手当もびっくりするほど低い」などなど、この40年以上放置され続けていた権利侵害へ本格的な異議申し立てとなっていて…[3]。なんなら最近は新しいEstatuto Marco改定案にも反発ムード強め。「週35時間労働への短縮」や「夜勤回数&休息しっかり保証」「医療専門職ならではの独自区分の創設」とか、「過重労働基準そのものを公式認定してよ」とか結構具体的な要求が並んでいます。

もちろん複数の団体と保健省とは話し合いそのものは進んでいて、一部には今まさに交渉途中の自治州も少なくない感じ。ただ…各団体ごとに微妙に利害や要求が違うため折り合いが相当に難しく、「パロ回避策」をめぐって今なお神経戦という印象がありますね。ま、いいか。

参照先: https://www.sasmadrid.org/index_php/noticias/sanidad/10949-la-sanidad-publica-al-borde-de-la-huelga-en-ocho-comunidades-12-01-2023

慢性的な人手不足が生む負のスパイラル:医療崩壊の危機

たとえばだけど、現場で働く医療スタッフたちが「夜勤多すぎて限界」「連続勤務はもう無理」とぼやく場面、実は全然珍しくない気がする。ま、いいか。この手の話題は一過性じゃなくて、いつもどこかで誰かが悩んでる感じなんだよね。州ごとに救急やプライマリケア体制の見直しを繰り返してみても、肝心の現場サイドで働くドクターとか看護師への具体的な負担減には思ったほど結びついていないっていう声も根強いんだ。何というか…制度として「時間外手当」や「休憩保証」を調整してみても、人員そのものが慢性的に足りていないこと自体が、実はもっと深刻だったりするかも?そしてそれによって中長期的に人材がどんどん辞めちゃう“負のループ”にも陥る危険性も否定できないよね。一方政策側もさ、財政上の縛りとか地域ごとの医療資源格差みたいな複雑な課題に振り回されていて、大きな抜本改革まではどうにも踏み切れず慎重になる空気も感じられるんだよ…。

慢性的な人手不足が生む負のスパイラル:医療崩壊の危機

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