ワクチン諮問委員会メンバー選定に関する利益相反と専門性の実態分析

冒頭のアクションヒント - ワクチン諮問委員会の利益相反や専門性の透明性向上に役立つ行動リスト

  1. 委員の過去5年分の利益相反申告書を全件チェックする

    経済的利害関係を早期に発見でき、不信感が最小限に[4]

  2. 公式サイトで最新メンバー構成や議事録公開状況を3カ月ごと確認

    選定プロセスや意思決定が市民にも見える化される[4]

  3. 重要な判断点は必ず公的機関・専門家へ直接問い合わせて裏取りする

    誤情報や偏った意見だけで判断せず、根拠ある知識につながる

  4. [公式] CDCなど信頼できる公衆衛生情報と併せて専門医・法律家へ相談

    `解任` `陰謀論`など話題でも、自身と社会への影響は正確な理解が不可欠[1][3]

ケネディが選んだ新型ワクチン諮問委員会のメンバーにはどんな問題人物がいるのか

ロバート・F・ケネディJr.が最近発表したCDCへの新しい外部ワクチン諮問グループのメンバー、その中には、過去にSNSでイスラム教徒に関する不適切な投稿をしていた救急医も含まれているらしい。あと、ワクチンメーカーに対する裁判で専門家証言を依頼されていた医師も何人か入っていたようだ。ケネディ氏自身、ここ数年はワクチンへの懐疑的な発言で知られてきたけど、今年から米国保健福祉省のトップになって以前の十数人規模の諮問委員会を「利益相反が多い」として解散させ、新しい顔ぶれに変えることを決めたそうだ。なんでも「過激な反ワクチン派は入れない」と明言していたが、新メンバーについて、一部ではワクチンの安全性について事実と異なる情報を広めたという指摘も出ている。

例えばヴィッキー・ペブスワース博士という人、公衆衛生分野で長く活動していて、全国ワクチン情報センターという団体で患者安全や調査担当のボランティアもしている。その団体は、ワクチン免除に積極的だったり、「mRNAコロナワクチンは誰にも推奨すべきじゃない」と主張したこともあるらしい。

もう一方でMITのレツェフ・レビ教授、去年SNSに「mRNAワクチンが若者中心に深刻な健康被害や死亡例につながっている証拠が増えている」といった趣旨の投稿を目立つ場所にピン留めしていたみたい。ただし、この話題については様々な研究があって、多くの場合、安全性と効果が支持されており、命を救ったとの分析も見受けられる。それでもなお意見の違いは残るようだ。他にも細かいエピソードはいろいろあった気がするけど…全部覚えきれないほど多岐にわたる印象だった。

イスラムフォビア発言の医師や製薬会社訴訟の専門家が名を連ねる

ロバート・マローンという名前、たぶんmRNA技術の初期研究に関わっていた人らしいけど、COVID-19ワクチンについては「がんを引き起こす可能性がある」といった話も出していたようだ。ただ、規制当局ではその点について特に認めていない感じだったと思う。彼自身、昔メルク社のMMRワクチン(麻疹・おたふく風邪・風疹)を巡る独占禁止法訴訟で有償の証人として呼ばれたことがあったみたい。その時の報酬は確か「数万円台/1時間」くらいで受け取っていたような話。でも、その報酬は裁判結果や証言内容によって変わるものじゃないと説明していたこともあった。

新しくACIP委員になった医師でマーティン・クルドーフという人もいる。彼はワクチンを「大事なもの」と公に表現したことがあった。でも同じようにメルク社のHPVワクチン(ガーダシル)について争われていた訴訟でも、有料の証人役を務めていた記録があるそう。ACIP委員会自体には、作業グループ所属者には「担当領域に関する訴訟では有償コンサルや証人をしない」という指針が一応設けられているっぽい。

ちなみにカリフォルニア大学サンフランシスコ校のドリト・リース教授(法律分野)は、「過去に証人活動していても、それだけじゃ必ずしも問題視されない場合も多い」とコメントしていたとか。それはケネディ氏が以前他メンバー解任理由に使った利益相反論拠とも似通っている部分あるらしい。なお、クルドーフ医師自身からはガーダシル関連協議への辞退意志など問い合わせへの回答は来てなかったみたいだし、マローンさん側にもCNNから連絡したものの返答は得られなかった様子。

HHS(保健福祉省)のスポークスパーソンによれば、「利益相反には細心の注意を払う方針」であり、「各ミーティングごとの議題と利害関係チェック」を徹底すると話したという。ただ、新たな任命者の中には以前からケネディ氏周辺と接点ある人物もちょっと混じっているようで……例えば2021年出版『リアル・アンソニー・ファウチ』という本では、「パンデミック政策へ異論唱え続けた科学者や医療従事者」に対する献辞欄にクルドーフやマローン、それとペブズワースという名前まで含まれていたりする。他にもそこまで知られていない救急医なんかも加わっている、と聞くけど詳細まではよく分からない。

Comparison Table:
研究名対象者数ワクチン種類主な発見専門家の意見
フロリダ州公衆衛生研究70万人以上ファイザー、モデルナファイザー接種後の死亡率増加の傾向が示唆されるが、未接種者との比較はなし。根拠が弱い事実を強調しすぎているという指摘もあり。
mRNAワクチン安全性に関する懸念マローン博士がmRNAワクチンと癌発症の関連について言及。ただし裏付けは不十分。
インディペンデント・メディカル・アライアンス活動COVID-19ワクチン義務化への異議申し立てや治療法推進に貢献。
ACIP委員会新メンバー情報コディ・マイスナー医師など、過去に多くの関連経験を持つ専門家たちが選出された。
ウェイクフィールド氏との関係性についての情報提供者ペブスワースさんの経歴.「Ask Nurse Vicky」として活動し、自身の子供への予防接種問題を語る。過去には彼女自身も論争に巻き込まれたことがある。

イスラムフォビア発言の医師や製薬会社訴訟の専門家が名を連ねる

前任者を「利益相反だらけ」と切り捨てたケネディ自身の矛盾点

ジェームズ・パガノという名前のアカウントが、最近はトランプ前大統領やイーロン・マスク、それからケネディ氏関連の投稿に対して、どちらかといえば肯定的な返信を書いていたらしい。十年くらい前、その同じアカウントで「イスラム恐怖症って何が悪いの?あまり好きになれない理由は山ほどある」みたいなことも書いていたとか。CNNがコメントを求めたけど、パガノ氏本人からは特に返事もなかったみたい。

米国保健福祉省(HHS)の広報担当者がCNNに語ったところによると、「これは十年くらい昔の時事ネタへの冗談半分の投稿だったようですし、彼の資格には関係ありません」と説明している。ただ、このパガノ氏については医師として十分な経験があり、慎重に案件へ取り組むだろう、とも述べていた。

一方で南部貧困法律センター(SPLC)のインテリジェンスプロジェクトで調査を担当しているカレブ・キーファーさんは、その投稿内容について「一度だけかどうかに関わらず問題視せざるを得ません。イスラムフォビア自体が差別として認識されていますし、この発言当時から今までその評価は変わっていません」と指摘している。

さて、ワクチン諮問委員会ACIPの次回会合では、新型コロナやサイトメガロウイルス、HPVやインフルエンザなど複数疾患について話し合われる予定らしい。連邦官報によれば、ワクチン無償提供プログラムなどに関する勧告投票も計画されているそうだ。これは経済的事情でワクチン接種が難しい家庭にも配慮した仕組みだとか。

新たな委員たちについては、公務開始前までに倫理協定書類を公開する方針とのこと。「各ACIPメンバーは議題ごとに倫理審査を受けてから参加できるようになります」とHHSコミュニケーション局長のアンドリュー・ニクソンさんも説明していた。全体的には手続きやチェック体制もそれなりに整えて進めている印象だけど、一部では懸念も残っている感じだった。

mRNAワクチン否定派から陰謀論支持者まで多彩な面々

ケネディ長官がACIPのワクチンに関する意見を、今までみたいな一色じゃなくて、いろんな立場の人を混ぜる方向にしたって話が出てた。新しく入った委員たちも何人かいて、その中でヒッベレンという人物は、昔NIHにいたらしい。栄養とか精神医学、それから魚介類なんかにも興味持ってるようで、漁業団体の非営利グループにも無給でアドバイスしているとか。彼自身のワクチンについての考え方はよく分かってないみたいだけど、五~六年前に書いた論文だと、「ワクチンに含まれる水銀(チメロサール)と自閉症との関連性は、今となってはほぼ否定されてきた」みたいなことが書かれていたりする。

ケネディ氏がXで触れてた内容によれば、このヒッベレンさんはNIH時代に免疫や発達、それからメンタルヘルスについて研究してて、その成果が母子保健なんかの米国ガイドラインづくりにも少し影響あったらしい。でも本人にはメールしても特にコメント返ってこなかったそうだ。

それからクルドルフという名前も出てきた。彼はコロナ初期、アメリカ政府の対応――つまり大規模な都市封鎖や学校閉鎖――に対して早い段階から懐疑的だったらしい。その後もコロナワクチンやSNS企業と政府との関係について、自分や他者の意見が抑え込まれている、と主張しているようだ。スウェーデン出身で疫学や統計学を専門としており、オックスフォード大学のグプタ教授やスタンフォード大学(今ではNIHトップになった)バタチャリア教授と組んで、「グレート・バリントン宣言」というものを書いたこともある。それは数年前くらいだったと思うけど、若者や健康な人への過度な距離制限よりもターゲットを絞ったほうがいいんじゃないか、と提案した内容だった。この連携関係は、その後も続いている様子。

トランプ政権二期目初期には、このクルドルフ氏の名がHHSなど複数機関で顧問候補として挙げられたり、水面下で委員会メンバー入りを検討されたこともあったそうだ。ただその情報源自体も匿名希望だったし、本当にどういう経緯だったか細部まではわからない。

あと最近になってケネディ氏が「自閉症原因解明プロジェクトにはバタチャリア氏だけじゃなくクルドルフ氏も絡んでるっぽい」みたいな発言をしたことがあり、四月中旬頃かな? ただ数日後に記者団から直接聞かれた時にはバタチャリア教授自身、「具体的な人事話には触れないけど、その件ならすでに公知情報」と濁していた覚えがある。

mRNAワクチン否定派から陰謀論支持者まで多彩な面々

MIT教授の心臓リスク研究には重大な欠陥があった

マーティンとは普段からかなり親しくしている、とよく話題になる。KulldorffがCity Journalという都市政策系の雑誌にコラムを書いたことがある。彼によれば、ワクチンは医学分野で重要な発明だと考えているものの、新型コロナ用のワクチンの臨床試験には設計面で問題があったらしい。数十年単位で薬やワクチンの副反応を調べてきたとも言っていて、その間、製薬会社からお金をもらったことはないそうだ。

レヴィという人はMITでオペレーション・マネジメントを教えているとか。数学者として訓練された経験があり、MITの公式プロフィールでは食品サプライチェーン関連の研究がメインとの紹介になっていた気がする。イスラエル軍で情報士官として十年以上過ごした経歴も目立つ。そのレヴィ本人がCNN宛てに送ったメールでは、医療システムやヘルスデータまわりの仕事にもう二十年近く携わってきたと書かれている。「バイオ医薬品製造工程の品質や安全性確保、それから発売後の副作用検出、疫学モデルなど…」といった内容だったかも。あとAIとか統計解析を活用した意思決定支援にも取り組んできたようだった。

新型コロナワクチンそのものについても何度か調査したみたいだし、2022年頃にはイスラエル国内における若者世代(特に思春期~20代前半くらい)の救急搬送データとワクチン接種率との関係性を論じた共同研究論文も出していた記憶がある。その研究によると、コロナ流行前後数年間(つまり2019年から2020年)と比べて、2021年前半には心臓関連トラブルで救急要請されるケースが三割弱ほど増えた可能性が示唆されていた。ただし、その増加は感染症自体による影響というよりも、この世代へのmRNAワクチン一回目・二回目投与時期と重なっている点を指摘していた感じ。しかし観察型スタディの場合、「同じ時期に起こった」というだけでは因果関係まで証明できないところが難しい。もし本当にワクチン接種によって心臓系トラブル搬送例が増えたと言うなら、本来なら患者個別ごとの接種歴など詳細情報まで追跡し、「未接種群」と「接種済み群」でどれくらい違いがあるか精密に比較する必要があったんじゃないかな、と専門家は話しているらしい。

フロリダ州の怪しい研究結果をどう解釈すべきか

最近になって、フロリダ州の公衆衛生当局者がワクチン接種に慎重な意見を出したこともあり、話題になった研究があったようだ。どうやら、その研究では七十万人を超える大人たちがファイザーとモデルナ、どちらかのコロナワクチンを受けてから一年ほど追跡されたらしい。ただし、その論文はまだ専門家による十分な検証を経ていない、つまり医学誌などで正式に発表されたわけじゃないみたい。

研究グループは、「ファイザーの方で全体的な死亡や心臓関係の死亡が増えている」といった傾向について言及していたそうだ。でも、よく考えると、この調査ではワクチン未接種の人との比較はされていなかった。だから本当にその差がワクチンそのものなのか、他の要因なのか分かりづらい部分もある。

ちなみにパンデミック中には、新型コロナ自体が過剰死亡や心疾患死を引き起こす要因となっていたという分析も複数存在している。あと細かなところだけど、モデルナとファイザー、それぞれ投与量にも違いがあったようだ。モデルナのmRNA量はファイザーよりずっと多めだった、と専門家が指摘している。それゆえもし仮に死亡リスクの違いがあったとしても、それは用量による保護効果から説明できる可能性も否定できないとか。

メールで聞いてみたところ、「モデルナ製品に何か特別な非コロナ関連の保護作用まであるとは考えにくいし、その証拠も十分ではない」という意見だったそう。どうなんだろう、大枠では今後さらなる調査や議論が必要になる場面なのかもしれないね。

フロリダ州の怪しい研究結果をどう解釈すべきか

ワクチンがん関連説を唱えるマローン博士の経歴が物語ること

実際のところ、ホテズ氏は「証拠に基づいている」と話していたようだ。ただ、その人がメールで述べていた内容には、「根拠があまり強くない事実を取り上げて、それを現実からかけ離れるほど大きく扱い、自分たちの主張に都合よく利用しつつ、多くの反証を無視する」といった指摘も混じっていたらしい。

一方で、この研究結果自体を使ってワクチンへの疑念を広めようとした動きも見受けられた。ラダポ氏なんかはSNSで、「ファイザーのワクチンを選ぶことで死亡リスクが高まる可能性について、医師から説明されたことはあるだろうか?フロリダ州ではそうした傾向が見えた。他にも似た話はいくつも出ている。この仕組みそのものがおかしい。もっと正直な科学者が必要だ」と書いていたという。

マローン博士について言えば、mRNA技術やその薬剤応用に関して初期段階で重要な役割を果たしたものの、ここ数年はmRNA型コロナワクチンのリスクや承認プロセスの速さなどに対して懸念を示している様子。二〇二三年ごろには米国議会下院関連イベントでも発言しており、「mRNA接種による癌発症」を仄めかす場面もあった。ただ、この点については査読済み論文やFDA・国立癌研究所など公的機関による明確な裏付けが今のところ見当たらない。どうも、マローン氏の批判はmRNAワクチンだけに留まらず、他分野へ波及している印象すらある。

例えば今年春頃には麻疹(はしか)流行とワクチンとの因果関係について何やらコメントし、「流行中の感染例の一部は予防接種起因では」などと示唆したことも。ただCDC側ではそういったケースは極めて少なく、大半が地域内感染による“ブレイクスルー”事例との説明だった気がする。それから去年末には「昔ポリオワクチンにサル由来ウイルス(SV40)が混入し、そのせいで癌になった人間が…」みたいな話題を書いていたことも思い出される。しかしCDCとしては「このウイルス自体、一部動物では腫瘍化例こそ確認されているものの、人間の場合それにつながる証拠はいまだ見つかっていない」と繰り返し表明している。

最近だとインディペンデント・メディカル・アライアンス(以前はFLCCCとして知られていた団体)で上級医療顧問として活動する姿も報道されている。このグループ自体、コロナ禍以降ワクチン義務化への異議申し立てやイベルメクチンなど検証途中の治療法推進にも関わってきた経緯あり。そのパネル就任時にはグループ側から歓迎声明まで出されたとか。なおHHS新ACIP委員選考への影響について聞かれた際、そのIMA代表兼最高医療責任者ドクター…名前までは記憶曖昧だけど、その人物自身が何らかコメントした可能性も否定できない。

唯一まともそうな小児科専門家にも保守派とのつながり

ジョセフ・バロンは、HHSと定期的に公衆衛生やワクチンに関する話題でやり取りしている、とメールで伝えたらしい。細かい内容までは公表されていないようだが、この種の助言がグループの活動目的の一部なのだとか。新しく加わった人たちの中で、コディ・マイスナー医師がワクチン関連ではかなり詳しい方だと見なされているようだ。彼はダートマス大学で小児感染症を専門にしていて、政府関係の仕事にも何度も携わってきたとのこと。ACIPという委員会には十年以上前から何年か在籍していたみたいだし、パンデミック時にはFDAへの助言役として活動した経歴もある。アメリカ小児科学会などのワクチン関連団体でも何度か委員を務めており、ナショナル・ワクチン傷害補償プログラムという仕組みでも議長だったらしい。

論文やガイドラインの共著者として名を連ねてきた数は数十本規模になるっぽい。ただ、新型コロナ流行期にWSJ紙上でマーティ・マカリー氏(今はFDA長官になっているそう)と共同で子どものマスク使用について否定的な社説を書いたこともあった。最近ロイターとの会話では、ケネディ氏による「妊婦さんや健康な子どもへのコロナワクチン非推奨」という判断を支持する立場にあると述べたようだ。

SNSでは感染症分野のミナ医師が「マイスナーさんは科学的厳密さを持つし、これまでワクチン擁護の姿勢だった」とコメントしていて、その選出に好意的な様子だった。ただし、CNNがこの件について本人へコンタクトしたところ返答は得られなかったみたい。

ケネディ氏がパガーノ医師について触れていた投稿によれば、この方も救急医学を専門として四十年くらい現場経験がありそうで、病院内委員会などでも活動してきたそう。他にも「証拠に基づく医療」を重視する考え方を強調しているという話だった気がする。

唯一まともそうな小児科専門家にも保守派とのつながり

看護師資格を持つ反ワクチン団体幹部の意外な過去

カリフォルニアとフロリダ、両方で何らかの資格を持っているようだ。Xのアカウントとつながるブログ、あれも本人名義なのかな、数年前に見た投稿には、オバマケアが当時共和党により撤廃・再構築されなかったことを「ちょっと残念」と書いていた気がする。あと医療で「費用ベースの透明な価格設定」を推していたとか。

ペブスワースさんについては看護師登録してて、健康サービス組織や政策関連で博士号も取得済みらしい。もう四十年以上はこの分野で働いてきた、と彼女の簡単な経歴がXで出てた気がする。全国カトリック看護師協会の地域責任者でもあり、FDAのワクチン諮問委員会(VRBPAC)にも消費者代表として関わったという話も耳にしたことがあるし、HHS(米保健福祉省)のワクチン諮問サブ委員会や連邦議会系の委員会にも顔を出したことがあるそうだ。

さらにナショナル・ワクチン・インフォメーション・センター(NVIC)の理事経験もあるみたい。その団体は、「公衆教育とインフォームドコンセント保護の推進を通じてワクチンによる事故や死亡防止」を掲げているとか。ただ、そのウェブサイト内の記事や映像では、「ワクチン被害はよくある」「予防接種によるメリットには疑問」みたいな主張も目立つし、小児向けワクチンスケジュール全体への追加調査要求、それから「ワクチンと自閉症」の関係性について否定されている説まで紹介されている。

ペブスワースさん自身、このグループの一員として「Ask Nurse Vicky」って名義で動画もアップしてた。それではワクチン被害やインフォームドコンセントについて語りつつ、自分の息子さんが十五ヶ月健診時にもらった予防接種で何か問題が起きた、と個人的見解を述べていた様子。

そういえば二〇〇九年頃だったか、不祥事により免許剥奪されたイギリス人医師ウェイクフィールド氏――九十年代末ごろに例の論文を書いて世界的な混乱を引き起こし、その後多くの研究で因果関係が否定された人だけど――その彼に呼ばれてペブスワースさんの息子さんが自閉症イベントか何かで演奏した場面もあったっけ。ウェイクフィールド氏は彼女を「親しい友達」と呼んだ記憶が残っている。

ちなみにCNNからコメント要請は届いたみたいだけど、ペブスワースさん自身から直接返答は無かったようだ。

経歴詐称疑惑も?製薬業界と深い関わりを持つ産婦人科医

ケネディ氏は、マイケル・ロス医師のことをジョージワシントン大学やバージニア・コモンウェルス大学(VCU)の臨床教授として挙げていたようだが、実際には今そのどちらにも勤務していないらしい。VCUの広報担当によれば、ロス氏は医学部のイノヴァキャンパスと何年も前から関わっていたものの、その連携が終わった少し前に所属も無くなったとか。GW大でも、ロスさんは七十年近く前から働き始めたらしいが、数年前に教職員としての登録は切れているそうだ。彼自身のLinkedInでは、その経歴が将来まで続いてるような表記になっているらしくて…この辺りちょっと食い違いもある。

バージニアで産婦人科医をしていたロスさんだけれど、この一ヶ月ほど前、新しいバイオ企業に加わったと発表されたみたい。その会社はAIを使って自己免疫疾患や糖尿病、それから薬物依存症やHIV/AIDS向け治療法なんかを開発しようとしているところだとか。一方で、プライベートエクイティ運営会社でも仕事を続けているそうで、そこでは「シリアルCEO」なんて呼ばれているみたい。いろんな医療系企業の役員経験もあるっぽい。

LinkedIn上では、自分がジェネリック薬メーカー時代に幹部として幹細胞系企業の買収やワクチン関連への投資に絡んだことを書いている。ただし、その「ワクチン会社」ってどこなのかとか、実際どういう立場だったかまではよく分からない部分が残る。それとACIP委員時代に何か利害関係で辞退などしたことがあるかという質問については、返答は無かった模様。

ジェネリック薬業界団体の理事経験やインド系製薬会社北米部門トップだった時期もあるものの、それぞれ何年くらいだったか正確には定かじゃない。CNNの記事執筆陣も数名関与してるみたいだね。

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